担当者名:特定非営利活動法人SEAN(シーン)
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遠矢 家永子 
副理事長・事務局長
高槻市市民公益活動サポートセンター管理運営委員会委員長
(社福)大阪ボランティア協会評議員
今度生まれてくるとした「女」「男」どっちがいい?
小学生から高校生まで、
子どもたちに、何度となく、この質問を投げかけてきた。

その結果から、見えてくることは幾つかある。

どの年代でも、男子は「女」をほとんど選ばない。
特に、中学生男子は全体の5%ほどしか「女」を選ばないのである。

小学生のアンケートの自由記述などから読みとれることは、
男子が「女っぽいこと」は「気持ちが悪い」「変なこと」として、
時にはいじめの対象となる事から、「女」に対する
イメージが否定的にインプットされているということである。

それから、小学生の自由記述で複数出てくるのは、
「出産に伴う苦痛」へのマイナス評価である。
出産は命の誕生を主体的に請け負う神秘的なこと、
などというイメージからは程遠い。
これは、メディアや親からのメッセージ、「性教育」のあり方などが
影響しているのかもしれない。

SEANで出前授業を実施した後、
「出産できるから『女』がいい」というコメントがでてくると、
少しほっとしたりする。。。

もちろん、子どもを産めない女性、産まない女性がいることや、
その生産性が人生の第一優先ではないことは承知の上で、
新たな命の誕生を人類の喜びとして、
みんなが喜び合える社会であってほしいと願う。

子どもたちがイメージする「女」の価値は、
「おしゃれができる」「『かわいい』が楽しめる」
「暴力的でない」などが多くあげられる。
また、「男」の価値は、「スポーツができる」「体力」
「元気」「力強さ」などである。

たまたま生まれもった性別によって、その価値は
評価となる。

「かわいくない女の子」「力強い女の子」
「スポーツが苦手な男の子」「かわいいことが好きな男の子」
は、バカにされ、からかわれる対象となってしまうのである。
その価値観は、TVやアニメ、おもちゃなどのメディアや、
大人たちの言動によっても、強化されていく。

私たちの無意識の概念の中に、まだまだ
「女は女らしく・男は男らしく」といった「ジェンダー」が
はびこっているわけだが、意識的にその概念を
選択している人もまだまだ多い。

自分のアイデンティティとして、意識的にその概念を
選択していることを問題にしているのではない。
ここで私が問題にしたいのは、その「ジェンダー」が
一人ひとりがもつ人権におけるアイデンティティや
自己決定を侵害する概念になっているのではないかと
いう懸念である。
固定的な性別イメージは、必ずしも生身の実像とは一致していないし、
多様性をおおらかに受けとめあえる社会とは程遠い
社会構造の中に私たちは身を置いていることを問題にしているのである。

アイデンティティを築き上げる成長期の一人ひとりの子どもたちが、
ありのままの自分の存在意義が肯定でき、
未来への可能性が最大限に引き出されるような
大人の責任力が今必要となってきている。
性別による価値付けなどではなく、
多様なあり方の肯定や人としての様々な成長の可能性を
子どもたちに伝えることができる大人の責任力をきたえていきたい。

そのために、まずは「ジェンダー」に関する誤解を解き、
責任力を持つ大人を増やしていかなければと切実に思っている。
2010-03-31 03:41 | 記事へ | 人権教育出前授業 | コメント(2) | トラックバック(0) |
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 かえこさんの発信にはいつも、そうだ!そうだ!と共感。私も自分らしく生きていきたいと思うし、伝えていきたいです。
コメントありがとうございます♪

共感していただけると、わたしもうれしいです!

伝えていくこと。
それをコツコツ続けていくこと。

時には息切れすることもありますが、
それはそれとして息の長い活動をと思います。

また、ご訪問くださいね。
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