2014年度から2015年度にかけて、枚方市の小学校でDV予防教育プログラムに取組んできました。
この取組みの始まりは、DVの悲惨さを職務の中から体験してきた市職員の方の思いからでした。
予算がなければ取組めない。
その予算確保のために庁内で関係部局に働きかけられ、それを継続するためにさらに働きかけられ、成果を見える化し、庁内で取り組みを継続するために若手職員も巻き込んでいく。
受け手となるNPOである私たちとも、常に話し合い、できること・できないことを明確にし、協働して取り組んできました。
「協働」という概念は、社会的にもまだまだ確立していません。
課題と目的を共有し、その役割において相互に<知恵>と<汗>と<金>を出し合うという「協働」のカタチを思うと、SEANの拠点は枚方にはありませんが、この取り組みこそが「協働」の姿なのではないかと思えます。
継続的な取り組みとするための成果の「見える化」として、下記の展示物を作成されました。
この展示物の作成一つとっても、下書きの段階から相談を受け、何回かのやり取りを通して作成されました。
授業プログラムの中身についても、授業の際同行してくださっている職員の方にも常にフィードバックしていただきつつ、よりよいプログラムになるように改訂し、私たちスタッフもファシリテートの技術を高めていく努力を重ねてきました。
市職員の皆さんも私たちスタッフも思いは1つ、「子どもたちをDVの被害者にも加害者にもさせない」。
2月には2015年度の振り返りをスタッフが集まって行う予定ですが、市職員の方も当たり前のように出席してくださる予定です。
公的機関とNPOとの連携・協働が、一つずつカタチになって、広がっていけばいいなぁと心の底から願います。 |