担当者名:NPOのファンドレイジングを考えるつどい
(特活)大阪NPOセンター、(特活)ビッグイシュー基金、(株)ヘッドジャパン4en運営事務局が主催する「NPOのファンドレイジングを考えるつどい」のブログです。
グループディスカッション「事例に学ぶNPOの資金調達のコツ」(1)
第2部のグループディスカッションは、まずひとつの事例を紹介し、その事例についてグループごとに議論するというかたちを取りました。
その事例紹介の内容と、各グループから出てきたご意見などをまとめてお届けします。

グループディスカッション「事例に学ぶNPOの資金調達のコツ」

■事例紹介「白いリボン運動」
((特活)しみん基金KOBE 事務局長 江口聰氏)

○経緯
・阪神大震災の翌年から、有志の学生達によって始まった。震災で亡くなった方々への追悼、受けた支援への感謝、そして未来の復興への願いをこめて「白いリボン」を着用した。(1996年〜2002年 第1次白いリボン運動)
・その後、赤い羽根の共同募金のように助成を特定分野に限定せず、広く市民社会を支える活動を助成対象とした、より包括的な民間大衆募金として再開。(2005年〜2006年第2次白いリボン運動)

○特徴
・「祈念・感謝・創生〜普段から支えあい・助け合う社会を!」というコンセプトのもとに、新しい市民社会のプレゼンスの向上を目指した。
かたつむりを模した白いリボンを使用することで、共同募金の赤い羽根のように一般に見えやすいかたちを目指した。

■グループディスカッション
グループディスカッションでは、第3次白いリボン運動の戦略会議を想定した議論を行ってもらうことにしました。目標金額は、年間3,000万円の募金を集めること。(ちなみに、実際の募金総額は2年間で780万円ほどでした。)

○各グループから出された意見
テーマについて
・リーフレットを読んでも、募金のコンセプトや使途が不明瞭。募金をすることで得られる高揚感が伝わるように工夫する必要がある。そのために、リーフレットだけではなく、その他の様々な手段も利用する。
・支援者へのフィードバックに工夫が必要。単純に報告書のようなものだけではなく、自分がどう役に立ったか、自分がした募金を誰が喜んでくれたかがわかるようなフィードバックの方法を考える。

募金の手法について
・1週間、1日といった短い期間で集中的に募金を集めたほうが効果があるのでは?(実際は1ヶ月間)たとえば、「白いリボンの日」というように1日指定する方法もある。
・「かたつむり」をブランド化していく。ブランドキャラクターとして使用したり、ロゴライセンスの使用料を取るなど。リボン自体も、単なるリボンではなく、お金を出して買う価値があると思えるものに変える。
・街頭募金という手法は妥当?小さいお金を集めるのであれば、もっと「しくみ」に工夫が必要ではないか。(たとえば、公共料金などの銀行からの自動引き落としをしているようなものの料金の一部を募金してもらうなど)インターネットも活用すべき。また、寄付通帳のようなものを作り、自分のした募金の累計を目に見えるかたちにするなどの方法はどうか。
・個人・企業などで1口あたりの金額を設定する、宗教法人や同窓会など今まで目を向けていなかったようなところにもアプローチするなど、個人以外の寄付者や大口寄付者へのアプローチ方法にも工夫が必要。
募金ノウハウを共有する場を作るなど、各団体の募金活動を支援することも必要では?現状では募金の労力に対してキックバックも足りないのでは。助成を受けた団体も、その後募金を集める側として協力していけるような流れを作れれば、もっと運動も広がっていくのではないか。

その他
・募金を集めて助成をする・受ける側ではなく、実際に募金をする立場から考えるという視点の転換が必要。
・最初は地域限定(地域のお金を地域で回す)という方法にして、成功体験を広げていくという方がよいのでは。
・募金は全て助成に回し、運営費(事業資金)と募金を分けて考える。
・具体的にテーマをしぼって助成団体を選ぶ・審査を公開で行う・先に助成団体を明示するなど、募金をする人にも募金の結果が分かりやすいような工夫が必要ではないか。
・広報が足りなかったのでは?マスメディアの利用や、人が集まる場では白いリボンをちゃんと着けてアピールする、コンビニなどの協力を求めるなどの工夫が必要。

 グループディスカッションでは、実際の事例をもとにした議論ということで活発に意見が交わされていたようです。実行委員として活動されていた参加者もおられる中、神戸発ということで動機が弱く、結果的にアピールが弱かったのではないかというような厳しい意見も出されていました。
2009-02-19 11:14 | 記事へ | イベント報告 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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